退職理由で変わるリアルなお金の話
退職の種類には「自己都合退職」と「会社都合退職」がある。
言葉としては聞いたことあるけど、実はこの違い、受け取れるお金にめちゃくちゃ影響する。
たとえば、失業保険。
どちらも「ハローワークで求職活動すればもらえる」って思われがちだけど、
実際はスタートも額も、全然違う。
会社都合退職だと…
- 待機期間7日だけで、すぐ給付開始
- 失業手当の支給日数が長い(最短90日〜最長330日)
- 再就職手当の支給額も大きくなりやすい
つまり、「やむを得ない理由で辞めざるを得なかった人」に対するサポートが手厚い。
一方、自己都合退職だと…
- 待機7日+さらに約2ヶ月(給付制限)も待たないともらえない
- 支給日数は最短90日、条件が良くてもそれ以上は伸びにくい
- 再就職手当の支給額も小さくなりやすい(給付日数が短いから)
でも「自己都合でも有利になるケース」がある
それが、「特定理由離職者」っていう扱い。
- 契約更新されなかった
- 家庭の事情でどうしても通勤できなくなった
- 体調を崩して続けられなくなった(診断書あり) ←これ、当てはまる人は多い
こういう場合は「自己都合だけど、しょうがなかった」として、会社都合に近い手厚さで給付を受けられる。
再就職手当の差もバカにならない
再就職手当っていうのは、「失業手当を残した状態で早く就職できた人」へのご褒美みたいな制度
基本手当日額 × 残日数 × 60~70%
つまり、残ってる支給日数が長ければ長いほど、金額もでかい。
- 会社都合:支給日数が120日以上になりやすい → 残しやすい
- 自己都合:支給日数90日だけ → すぐ減るので少ない
まとめ:退職理由で変わること
項目 | 会社都合 | 自己都合 |
---|---|---|
待機期間 | 7日だけ | 7日+2ヶ月(給付制限あり) |
給付開始時期 | すぐ | 約2ヶ月後から |
給付日数 | 90〜330日(年齢等で変動) | 原則90日固定 |
再就職手当 | 高額になりやすい | 日数が少なく少額になりがち |
特例優遇されるか? | 該当すれば優遇 | 特定理由離職者なら優遇あり |
「辞め方」次第で、受け取れるお金に何十万円もの差がつく。
誰かに遠慮して損するより、自分の状況をちゃんと説明して、制度を使う。それって賢い選択だと思う。
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